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仕入れ担当者のための赤ワイン講座!知っておきたいブドウ品種13選

こんにちは!食らぶ編集部のワタベンです。飲食店運営に日々励まれている皆様のための情報をご提供する食らぶろぐ。今回のテーマは赤ワインです。それにしても、種類や用語が多くで、仕入れ初心者としては手を焼くことも多い赤ワイン。知識がないから、ついつい業者さんから営業されるまま仕入れる、なんていうことも多いですよね。

 

もちろん、業者さんはワインの知識が豊富で頼りになる存在。だから、いつも意見や情報を貰いながら仕入れをすれば安心だよね。でも、時には、この品種のこんなワインを仕入れたい!なんて注文をしてみたいと思わない?

 

そうなんですよねぇ。というわけで、今回は飲食店関係者なら知っておきたい、赤ワイン製造に使われるぶどうの品種をばっちり解説!難しい用語は使用せずにわかりやすく説明しますのでご安心を!

 

そもそも赤ワインとはどんなワイン?

赤ワインとは、黒色のぶどうから造られる醸造酒です。ぶどうの種や皮ごと醸造させるため、皮の渋みである『タンニン』も旨味の1つとなります。

 

実はこのタンニン、赤ワインに多く含まれる成分『ポリフェノール』の1種。ポリフェノールとは別名『多価フェノール』とも呼ばれる植物成分で、ブルーベリーに多いことで有名なアントシアニンや、緑茶で知られるカテキンなどなど、その種類は数千種とも言われています。

 

赤ワインに含まれるポリフェノールには、血中のコレステロールを抑制したり、血圧を安定させたりする効果が期待できるとされ、単に美味しいだけではなく、美容や健康の効果を狙って愛飲する方も多いお酒です。

 

赤ワインの主な産地は、フランス・スイス・ドイツ・イタリア・スペイン・チリ・南アフリカ・オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ(カリフォルニア・オレゴン・ワシントン)・日本など。

 

種類多くて紛らわしい!赤ワインのぶどう品種13選を解説

赤ワインの仕入れにチャレンジしたいけど、ぶどうの品種なのか地名なのか、用語が多くてわからない!そんな声にお答えするべく、ここでは赤ワインの製造に使われるぶどうの品種名とその特徴を解説致します。

 

ちなみに、品種名の隣の『フル』などの表記は、フルボディ(濃厚などっしりタイプ)のワインが製造される傾向にある品種、という意味。

 

ぶどうによっては、ひとつの品種からさまざまなタイプが造られるものも多いので、フルタイプでもライトなワインやロゼワインの原料となる場合もあります。

 

カベルネ・ソーヴィニヨン(フル 複雑系)

赤ワイン原料のぶどうとしては、最も知名度のある1つと言っても良いカベルネ・ソーヴィニヨン。上質さと丈夫さに定評があり、長い歳月の熟成にも耐えることで知られています。

 

また、濃厚で渋みのきいた重めのワインを称する『フルボディ』タイプのワイン製造に活躍する品種、香り・味ともに強いです!

 

カシスやブラックチェリーのようなダークなフレーバーとともに、爽やかなハーブのようなアロマをたたえたワインも多く生産されています。その多彩な香りから、他品種とのブレンドに使用されることも多いぶどう品種です。

 

次にご紹介するメルローとは好相性で、世界的にもこの2品種のブレンドワインは豊富。特に『ボルドーブレンド』などと呼ばれます。代表的産地はフランスのボルドー・メドックなどのほか、イタリア・スペイン・東欧・オーストラリア・チリ・アメリカなど多数。

 

メルロー(ミディアム 上品系)

色味も味もライトな『ライトボディ』と、フルボディとの中間に位置する『ミドルボディ』。この層に属するワインに使用されることが多いメルロー。しかし、その濃厚さは限りなくフルタイプに近いものがあります。

 

ブラックベリーや熟れたいちごような、濃密な香りが特徴的。ミディアムと呼ぶにはタンニンの含有量が多めで渋みもしっかりありますが、舌触りはなめらかで上品です。

 

カベルネ・ソーヴィニヨン同様、他品種とブレンドされることも多い品種で、主な産地はボルドー・イタリア・スペイン・南米・南アフリカなどです。

 

ピノ・ノワール(ミディアム 孤高の天才系)

パイナップルをあらわすと言われるピノ。ノワールは黒色のことです。ラズベリーなどの甘酸っぱさに加え、花の芳香やスパイスの香りも持つ魅力あふれる品種。醸造後に熟成させると、さらにきのこや野草のようなアロマもたちあわられる奥深さがあります。

 

愛らしい香りと渋みの少ない味わいにはファンが多く、この品種から生まれた名赤ワインは世界中に多数。その一方で、果皮が薄いことから、ぶどう自体の栽培が難しいことで知られます。

 

先の2品種と異なり、あまりブレンドはされずに、この品種だけで醸造されることが多い、いわば孤高の天才。洗練された飲み口は、他にないポジションを獲得していると言えます。

 

主な生産地は、フランスのブルゴーニュの一部・ドイツ・イタリア・ニュージーランド・チリ・アメリカなど。

 

シラー/シラーズ(フル スパイシー系)

スパイスでは黒こしょう、ハーブではミントのような、インパクトのあるアロマでたとえられることの多いシラーは、とにかく個性が強い品種。アルコール度数の高いワインができる傾向にあります。

 

長期熟成に耐える品種で、熟成が進むと、ココナッツのような甘めの香りが出現することもあり、変化が楽しい種類です。

 

南フランスの地方では、このシラーと後でご紹介する『グルナッシュ』種をブレンドするワインが定番的人気。代表的な産地は、まさにこの『南フランスの地方』。フランスのコート・デュ・ローヌ。オーストラリアでは『シラーズ』と呼ばれることがほとんどです。

 

このあたりでちょっと休憩!濃厚なぶどうの香りで味覚や嗅覚が満たされそうだね。次はどんな赤ワインを仕入れようかな?記事の後半も、そんな気分で気軽に読んでいってね。

 

 

グルナッシュ(ミディアムだけどフルボディになる系)

果皮が薄く、できあがりのワインの色が薄いのが外見上の大きな特徴であるグルナッシュ。ロゼワインは容易に造れるようですが、フルボディに加工される印象が強い品種です。

 

香りはラズベリーのような赤い実の果物香が強いながらも、味については酸味は少なくて糖度が目立ちます。また、熟成前のスパイスの香りが、熟成後にレザーのように変化すると言われるぶどうで、重厚で力強いワイン造りに力を発揮します。

 

主な産地はスペインのカタローニャやフランスのローヌ地方南部などです。かつては乾燥地域でないと育たないとされていましたが、実は比較的どんな気候下でも丈夫に育つ品種。

 

ガメイ(ライト ボジョレー系)

日本でもおなじみのボジョレーワインを仕込むぶどうです。収穫から3か月ほどでできあがる熟成知らずの高速ワイン。若さ・フレッシュさを楽しめるワイン造りに最適です。ガメーと表記されることも。

 

さくらんぼなどのフレッシュな香りにたとえられることが多く、かといって酸味はやや強い程度で、渋みもほどほどなので、若くても飲みやすいワインとなる傾向があります。

 

しかし、最近では『ちょっとなら熟成に耐えるタイプ』のガメイが注目を浴びているのをご存じですか?このタイプは、ワインになると香味も押さえ気味で味がシンプルなことから、食中酒として人気が高まっています。

 

バルべーラ(ミディアム 酸味系)

イタリアの北西部が主な産地であるバルべーラは、イタリアンワインの人気品種。熟成には新樽が使用されることも多いようで、もともとのプラムのような香りも手伝って、仕上がりはフレッシュで酸味が印象に残るタイプです。ちなみに、渋みは少なめ。

 

ブレンドせずにこの品種だけで醸造されることが多いので、上質な銘柄ワインでは、これぞバルべーラという味わいや香りが楽しめます。イタリア国内での人気がスゴく、デイリーに飲まれている品種。近年はアメリカやニュージーランドでも生産されているのだとか。

 

ジンファンデル(フル 凝縮系)

赤ワイン飲んだなぁという充実感が味わえる、ぶどうの旨味がぎゅーっと詰まったようなフルボディ系品種です。ブラックベリーやドライベリーのような芳香がありますが、ロゼワインになると、華やかなでフルーティーな香りをふりまきます。

 

ちなみに代表的産地であるアメリカでは、この品種のロゼタイプ『ホワイトジンファンデル』で造るワインが圧倒的人気を誇っています。高すぎず少なすぎない、ちょうど良い酸味も特徴的。

 

ネッビオーロ(フル 変幻自在系)

酸味もタンニンもともに強いことで知られる品種。バラやスミレといった花の芳香から、いちごやチェリーなどのキュートな甘酸っぱさがあるかと思えば、なめした皮革やきのこのような、とにかく重層的な香りが広がる通好みの品種です。

 

熟成を重ねれば重ねるほど味・香りに複雑さが増していくので、赤ワイン通にこぞって飲まれています。さまざまなスタイルや段階での良さがあるので、生産者が個性豊かなのも特徴的です。

 

知っていくと、どんどんあれこれ試したくなる楽しい品種。主な生産地はイタリア北西部のピエモンテ州です。

 

サンジョヴェーゼ(フル 濃厚系)

イタリアでは生産量ナンバー1とされる品種。デイリーユースから本格的なフルボディまで、さまざまなスタイルのワイン醸造に応えてくれることで知られています。

 

熟れたプラムのようとも肥沃な土とも比喩される濃密な色と香り、そしてタンニン多めという、ワイン用品種らしい魅力溢れるぶどう。熟成が進むと、濃厚な動物の毛皮のアロマを放つこともある、たいへん変化に富んだ品種の印象です。

 

この品種からは長期熟成されるワインも多く、『重ため』というイメージを持つ方も少なくないかもしれません。イタリア各地やカリフォルニアが主な生産地です。

 

テンプラニーリョ(ミディアム 亜種多い甘い香り系)

スペインワインを代表するぶどう品種がテンプラニーリョ。ウル・デ・リェブレやティンタ・ロリスといった別名も多くあるので、ちょっと紛らわしい品種です。別名以外にも、いわゆる亜種が豊富で、同じ傾向としての特徴を説明するのが難しい品種でもあります。

 

ただ、全般的には酸味もタンニンも中くらい。香りは樽での熟成に応じて甘いココナッツのような香りを放つことで知られ、他の品種とのブレンドに使われることもたびたび。長期熟成になるほど甘い香りが前面に出てくるぶどうです。

 

マルベック(フル 濃いけどタンニン少ない系)

もともとはフランス南西部で採られていた歴史深い品種で、ぎゅっと凝縮感のある高級なフルボディワインには欠かせないぶどうでしたが、風土上は病害が多く、現在のメイン産地はからりとした気候のアルゼンチンに移っています。

 

色や味わいの濃厚さが際立つ一方で、タンニンがかなり少なめで意外と飲みやすいワインができます。酸味もほどほど。熟成が進むと、ジビエのような香りを放つものも。余韻も長く続く、ゴージャスなワインを生む品種と言えるでしょう。

 

マスカット・べーリーA(ライト 日本オリジナル系)

最後にご紹介するのは、日本が誇る赤ワインのぶどう品種です。日本ワインの父と言われる川上善兵衛さんがアメリカ・ヨーロッパの各品種を交配して開発したことで知られています。この品種、食用ぶどうとしてもOKです。

 

ワインは熟成させずに楽しむ、いわゆる早飲みタイプがメインですが、熟成にも耐えるという優秀な品種で、香りはフレッシュストロベリーやチェリーのような愛らしいタイプ。

 

タンニンも酸味もほど良く、全体のバランスが良い、まさに日本人の口に合うワイン造りにぴったりのぶどうです。岡山や山梨などで多く生産されています。

 

赤ワインのまとめ

赤ワインのぶどう品種特集、いかがでしたか?ワインの味わいやぶどうの香りを表現するのって、本当に難しいですよね。ワタベン、まだまだ修行が足りません!でも、それぞれのぶどう品種の雰囲気をつかんでいただけたら嬉しいです。

 

次の機会には、具体的な銘柄やその他のワイン用語についてもお伝えできたらいいなと考えています。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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